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三重豪NZ協会メールマガジン                          

  季刊 サザンクロス三重

         
Southern Cross MIE

                 
                 2017年第3号(通号3号) 2017年9月9日発行


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もくじ

The MuMuMu on Stage
          M & T Yonei

Wilsons Promontory National Parkでの体験
    畠山 義啓

シベリア鉄道の旅
          立石雅彦・素子




The MuMuMu on Stage
   M & T Yonei


 「マコトさん、今度のJapan dayに出演しませんかというメールが来てる んですけど、、、」

 ギター仲間のミツさんからメールが来たのは去年の11月のことであった。ギター仲間といっても、別に本格的にギターをやっているわけではない。2ヶ月に1度、もうひとりの仲間、シンヤさんと3人、気の合った者同士が 集まってギターを弾きながら、昔のフォークソングを歌ったり、歌を作った りして、楽しんでいる仲間である。まあ、どちらかというと、セッションが終わった後、ビールやワインを飲みながらの雑談の方が楽しみな、六十過ぎのオッサン達の集まりである。

 その3人の中で、ミツさんは社交的で顔が広い。なんでも、ジャパンデーの実行委員をしている、ミツさんの友人が、我々の活動?の話を聞いて、ジャパンデーのステージに出演しませんか、と言ってきたということのようなのである。ちなみに、このジャパンデーというのは、年に一度、オークランド日本人会と在オークランド日本総領事館が主催している、日本文化の紹介と地元との交流を目的とした、ニュージーランド最大級の日本のイベントである。

 2001年に初めて開催されたが、年を追うごとに参加人数が増え、9000人ほどいるオークランドの在留邦人だけでなく、ニュージーランド人はもとより、オークランドに住むいろいろな国の人々も 大勢見学に訪れるようになり、収容人数の面と、利便性を考慮し 現在は、オークランドのウオーターフロントにある The Cloud と Shed 10 という会場にて開催している。

 大きな会場には、屋内・屋外ステージが設置され、その年ごとに多少の違いはあるが、日本舞踊、和太鼓、茶道、書道、盆栽、生け花、陶芸、三味線、尺八、落語等の伝統文化の紹介から、合気道、剣道、空手、居合道等の武道、 フォークソング、ロックバンド、ダンス等の音楽関係のもの、アニメ、コスプレといったポップカルチャーにいたるまで、多様で幅広い行事が組まれ、催し会場の内外には、ラーメン、焼き鳥、たこ焼き、寿司、焼きそば等の屋台や、数多くの出店が並び、さらに、御神輿や餅つきなどと、さながら、日本の縁日のような、にぎやかな催しである。(ちなみに、2017年度の動員数は60,000人にのぼった。)

 3人で相談の結果、ステージに立つなんて事は、後にも先にもこれ1回きりだろうし、せっかくだから、冥土の土産にやってみようかということで、出演を引き受けることにした。我々のバンド名は、

 「ざ 六無夢」(The MuMuMu)

 ”ギターの6本の弦に、無限の可能性を託し、夢を追いかけよう” という意味を込めてこのバンド名にしたのだが、、、

 反対から読むと”夢の無い60代”!  (笑)

 出し物のほうは、ミツさんが作詞、シンヤさんと私が作曲、編曲をした、海外に住む日本人の心情をテーマにしたオリジナル曲を2曲と、フォークソングを2曲。

 それからは、、毎週のように血のにじむような練習を繰り返し、、、などというような事はなく、あっという間に時は過ぎ、当日がやってきた。さて、当日はお天気もよく、私たちの出番は12時45分。野外ステージ前は広場になっていて、片側にラーメン屋さんを始め屋台がずらりと並んでいたので、食べ物目当ての人たちも含めて、そこそこの数の人たちが、広場に集まっていた。

 ところが、1曲目の時はさほど吹いていなかった風が、2曲目3曲目と歌い進むにつれ、どんどん強くなってきて、楽譜がめくれてしまうわ、そのうち楽譜立てが倒れそうになるわで大慌て。歌いながら、ギター演奏を止めて、洗濯バサミで楽譜を止め直し、足で楽譜立てを抑えながら、なんとか最後まで歌いきったけれど、本当に冷や汗ものだった。

 でも、ステージの真ん前に陣取った親衛隊?(家族、友達、知り合い、そのまた知り合いなど)のみなさんが、たくさんの声援で、大いに盛り上げてくれたおかげで、なんだか、スターになった気分!

 冥土の土産に、一度だけと思っていたけれど、こりゃあ、癖になりそうな気がする。

来年もまた、お声がかかるといいなぁ〜。♬

それでは、我々の晴れ舞台を、ご覧下さい! (笑)

https://www.youtube.com/watch?v=Yo39qp8OohQ


筆者紹介:M.よねい:1978年にNZに移住、現在オークランド在住。50歳で大病を患った後、のほほんと生きてきて、あと2,3ヶ月で、女房殿から年金様と呼ばれるようになります。(笑)



Wilsons Promontory National Parkでの体験
         畠山 義啓


 2017年3月、オーストラリア ヴィクトリア州にあるWilsons Promontory National Park (ウィルソン プロモントリー 国立公園)を訪れる機会を得たので、その体験をお話しします。

 その前に、簡単に自己紹介をさせていただきます。私は、津市にある高田短期大学で英語の教師をしています。1994年から英語研修プログラムを始めました。治安の良さとフレンドリーな国民性からオーストラリアを選びましたが、実施する場所を、日本人の数の少なさと英国らしさを色濃く残しているメルボルン周辺としました。ほぼ毎年、引率してきましたので、20回以上は現地に滞在して学生の支援をしてきました。このプログラムを進めるにあたり、当時は三重大学に勤務してみえた宮本先生を訪ね、いろいろと相談させていただきました。この縁から、三重オーストラリア・ニュージーランド協会の発足時の発起人もお引き受けすることになりました。

 この研修は、ホームステイを基本にしたもので、引率の教員も当然ホームステイすることになります。私の場合は、いつも同じ家庭が引き受けてくれていますので、その家族とは、とても長い付き合いになります。ある年は、その家族が休暇で出かけるというので、家の鍵を渡され、ほぼ1週間ほど1人でその家で生活していたほど懇意にしていただいています。

 その家族には、昔から4輪駆動の大型車とベッド、キッチンの備わったオーストラリアではキャラバンと呼ばれているキャンピングカーがあります。このキャンピングカーを4輪駆動の車でけん引して、家族で休暇を楽しんでいるようでした。その家族も、子どもたちが成長して家を離れ夫婦2人での生活となった今、このキャンピングカーでの遊びに私に声がかかったといったところです。

 行先として、今年はウィルソン プロモントリーにして、来年はグレートオーシャンロードにしようということになりました。国立公園の境界線を入ると、店も看板も一切存在しません。完全に商業主義から隔離されていることにすがすがしさを感じます。国立公園の中にいくつかのキャンプ場があります。キャラバンを駐車する場所も指定されています。日本でいうバンガローのような部屋を借りることもできます。長期滞在が可能なように、シャワー、トイレ、ランドリーもあります。そしてこのキャンプ場に1つだけジェネラルストアー(雑貨店)があり、野菜、果物、肉、飲料、雑誌、新聞等を購入することができます。オーストラリアのキャンプ場は、このウィルソン プロモントリーに限らず、スクールキャンプができるようになっているところがたくさんあります。オーストラリアの子供たちは、小さいことからスクールキャンプに参加して、自然に触れ合うこと、サーフィン、カヌー、釣りなど様々な体験ができるようになっています。このスクールキャンプをとおして生きていく力(サバイバル力)、人間関係の構築といった人間力を身につけていることでしょう。

 食事の調理は、オーストラリアの公園などによくある20セントを入れるとガスが出てくるガスコンロ施設が数多くあります。夕食時間になると自分たちの食材をもってこのガスコンロの周りに集まってきます。大きな鉄板ですので、見知らぬ人どうしが20セントと鉄板をシェアしてワイワイガヤガヤ言いながら料理します。お互いの食材を分け合ったりもします。彼らは小さいころからキャンプを体験していますから、キャンプ場の使い方のマナーも身についています。

 夜には、知り合いのキャラバンを訪問して、ワインを飲みながら長々と世間話やら人生の相談をするといったぐあいです。私は2日間、海辺と岩場のトレッキングを楽しみましたが、汚れのないきれいな海、ゴミ一つ落ちていないトレッキングコースは、心が洗われるような感じでした。そして、子供たちがスクールキャンプをとおして成長できる場所と制度があることを羨ましく思いました。


筆者紹介:はたけやま よしひろ:三重オーストラリア・ニュージーランド協会副会長

 オーストラリアでの最初のホストファミリーがワイナリーで、毎晩、ワインのレッスンを1週間受けたことで、自称ワイン通になりました。ヴィクトリア州、モーニントン半島のピノ・ノワール(ブドウの品種)は上品で夏向きの赤ワインです。




シベリア鉄道の旅
        立石雅彦・素子


 長距離の鉄道旅行は時間的、費用的にあわなくなっている。だが、世界最長のシベリア鉄道に乗ってみたいというファンもいる。宮脇俊三『シベリア鉄道9400キロ』を読み、ぜひ自分も経験したいと30年前から機会を待っていた。全線を走る001列車「ロシア号」はモスクワまで6泊7日、鉄道マニアならこれに乗るはずだ。しかし、シベリアの街も歩きたいという気持ちも抑えられず、イルクーツクで1泊というプランにした。旅行社の提案はウラジオストクからはノボシビルスク行007列車、イルクーツクからはウランバートル発モスクワ行005列車だった。3都市観光にはよい選択だと思った。2017年7月10日成田を出て21日に帰国する日程が決まった。

 ウラジオストク駅待合室入場には荷物検査があり、厳重なテロ対策だと驚いたが、待合室を通らなくてもホームに出られ、乗車時はチケットとパスポートのチェックだけだった。構内は階段が多く、乗車時のホームは低くて客車の床は高い。しかし、救急車がホームに乗り入れ、障害のある人を乗車させていた。人手による支援は手厚いようだ。

 2等車は1部屋に2段ベッド2列、昼間は下段の布団を片付け、4人で座る。イルクーツクまで5組9人と同居した。上段で寝たまま、廊下に出る、他の部屋に行くなど人それぞれだった。

 ことばが十分通じなくても、意志疎通はできる。最初の同室者は鉄道の保線関係者で、スマホ動画で職業を教えてくれた。5番目は12歳の少年とその祖母だった。彼は、学校で学習中の英語を駆使して親切に情報提供してくれた。父に送られバイカル湖畔の村に祖父母を訪れ夏休みを過ごし、クラスノヤルスクの自宅に祖母に送られ帰るところ。電子音楽作曲が好きで、スマホで自作を披露してくれた。自ら描いた絵を1枚もらった。ロシアの大統領はと問うと、「ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」と明瞭な発音で答えた。すぐれた大統領が誇らしいというように聞こえた。

 イルクーツクからの005列車では、貿易会社を経営していた台湾の人が流ちょうな日本語で話しかけてきた。奥さんと北京から瀋陽、ハルビン経由、バイカル湖観光をしてこれに乗った。60カ国を旅し、日本もしばしば訪れた。台湾からオールを漕ぎ与那国島経由で石垣島へ渡ったという。普段クラスノヤルスクで母と暮らし、夏の3ヶ月チュメーニに働きに行く青年とも同室になった。無限に広がるロシアの大地が好きだと語っていた。

 車窓からは、森林、草原、河川、山々、農村、工場地帯、都市と変化ある景観を眺めることができた。野草が花を咲かせる7月の旅だったことも幸いした。厳しい自然環境で生きる人々の多様な営みを感じることもできた。農村では、自宅に隣接して垣根で囲われた畑があって、主としてジャガイモが栽培されていた。コルホーズ時代から変わらない風景なのだろう。都市には活気があったが、使われなくなった事業場が廃墟になっていたりしたことが気になった。シベリア抑留者が働いた場所も通ったのではなかろうか。

 長距離旅客列車の運行は少ない。しかし、貨物列車と頻繁にすれ違った。シベリア鉄道は物資輸送のためにあるようだ。保線には力を入れている。本線の枕木はほぼコンクリートになっている。大規模な保守改良工事にあちこちで出会った。自動車が横断する踏切には、遮断機のほかに、長方形の鉄板の一方の端が上がって踏切への侵入を防ぐ装置があった。鉄道を守る強い意志を感じた。乗車した列車は定時運行だった。

 食堂車はあるが、食べ物を持ち込む人が多い。われわれも食堂車を1度利用しただけだった。007列車では温かいピロシキなどを販売に来た。駅売店でも食品を売っている。駅構外で地元の人が手製の食物を並べていた。売り手はアジア系の人々が目立った。

 007列車と005列車は旧型客車を使っている。トイレは垂れ流しで、停車する15分前から発車後15分は使用できない。シャワーはないが。気温も湿度も高くないので、気にならなかった。サモワールから出る熱い湯が自由に使えるのはよかった。

 3都市を訪れたが、それぞれに楽しめた。ウラジオストクとイルクーツクではさまざまな民族の人々が野菜や果物を売っているのに出会い、美味しい桃などを食べることができた。モスクワはクレムリンとその周辺しか行けなかったが、もう一度訪れたい。別の鉄道路線で、


筆者紹介:たていしまさひこ・もとこ:夫の趣味に妻がつきあい、日本全国の鉄道路線をふたりで乗りまわってきました。シベリア鉄道の旅は、いつもとちがい妻の方が熱心だったようです。前号で、オーストラリアのガン鉄道と書きましたが、シベリア報告が先になってしまいました。



編集後記

 第3号を思ったより早く配信することができました。みなさまのご協力に感謝申し上げます。

 Yoneiさんの文章の最後にあるURLをクリックすると当日のステージを実感していただけます。お楽しみください。(M.T.)







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